【都が運営】東京の病院・薬局を一覧から検索するなら「ひまわり」【難病も対応】

木曜日, 2月 25, 2021

病院総務

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あなたが東京で病院に行こうと思ったとき、どこの病院に行きますか?

東京には非常に多くの医療機関が存在しています。

上京で間もない方だけでなく、東京に長く住んでいる方でも
「どこの病院に行ったらいいか分からない」という方がいらっしゃると思います。

そんなあなたが東京で病院・薬局を探すなら「ひまわり」がおすすめです。

今回は「ひまわり」の特徴や強みについて紹介します。

※なかなかない機会だと思いますので他地方にお住まいの方もぜひ読んでみてください!

東京の病院・薬局を一覧から検索できる「ひまわり」とは

ひまわりの正式名称は
「東京都医療機関・薬局案内サービス ひまわり(t-薬局いんふぉ)」といいます。

都内の医療機関(病院、診療所、歯科診療所、助産所)および薬局から報告された情報をまとめたポータルサイトです。

私も病院総務として、この調査に毎年回答しています。
(結構忙しい時期に回答依頼が来るので困r...でもちゃんと正確に回答していますよ!)

運営は、東京都の医療・福祉事業を担当している東京都福祉保健局です。

「都内の医療機関の場所や診療の内容などの情報を提供し、受診の参考にしてもらう」ことを目的としており、医療法(第6条の3)に基づく「医療機能情報提供制度」に対応しています。

「ひまわり」で分かること

ひまわりを使うことで、
医療機関の名称、所在地、診療科目や診療日・診療時間などの基本的な情報
対応できる治療内容、院内体制・院内サービス、交通アクセス 等
の情報が分かります。

キーワード検索、場所・診療科検索はもちろん
日時指定、住所・地図・路線指定、現在地から絞り込みも可能です。

「ひまわり」最大のメリット(病院の中の人の実情も)

ひまわりの最大のメリットはなんといっても
公共機関である東京都福祉保健局が運営していることです。

ひまわりと似たような医療機関データベース、検索サービスを提供しているサイトはよく見かけます。

しかし、それらの情報は掲載サイトが独自に病院ホームページから調べた非公式のものや、
病院から提供されていてもその時点から更新されていないということが多々あります。

実際に間違った情報が載っていることもありましたが、
重大な誤りでない限り各医療機関は修正依頼を出さないことが実情です。

その点、ひまわりは東京都福祉保健局から毎年、直接医療機関に情報更新調査がきます。

ここで病院の中の人(総務)として実情をお話しします。
病院は、この調査に限らず基本的に行政からの案件は最優先で真摯に対応します。

病院運営において行政機関は切っても切り離せない(頭が上がらない)関係だからです。

病院にとって行政機関(東京都福祉保健局)は、各種届出や補助金のやり取りを行う相手です。
また、増床など病院の経営に関わる様々な許認可権と大きな影響力を有しています。

ひまわりの更新依頼は、まさに病院における「お上」である東京都福祉保健局が取り仕切る調査なので、その他の情報サイトとは違いおざなりにもなおざりにもできません。

ですので、極端に古い情報や誤った情報が放置されているという心配がありません。
目には見えづらいですが、これは利用者にとっては非常に大きなメリットです。

「ひまわり」のその他の強み、メリット

幅広い項目からあなたに合った医療機関が見つかる

トップページ>「項目を指定して探す」>「他の項目から探す」を見てください。

予防接種、専門外来、脳卒中に対応できる、など絞り込みができます。

それだけでなく、
女性医師が外来診療している、オンライン診療の実績がある、など様々なニーズに対応した医療機関を探すことができます。

「対応できる外国語で探す」「診療の領域で探す」からも、かなり詳細に絞り込みができるので使ったことない方はぜひ試してみてください。

検索後のページでは、「受診の流れ」や「アクセス」といった情報から、「駐車可能台数」「院内サービス」「各種指定」まで様々な情報にアクセスできますよ。

特におすすめな情報は「診療時間」です。
各診療科の診療体制は院内の職員でも把握しきれていないと思います。
そのような情報が科ごと、曜日ごとに一覧で並んでいるのは圧巻ですよ。

難病にも対応

難病の方が情報を集めるのはとても大変だと思います。
福祉保健局のホームページにも難病指定医療機関一覧はありますが、
疾病ごとに対応可能な医療機関は書いていないので、探すには骨が折れます。

「ひまわり」では、対応可能な疾病ごとの検索が可能です

手順は、トップページ>「項目を指定して探す」>「他の項目から探す」>「難病に対応できる」です。

AND検索、OR検索もできますのでぜひ活用してください。

医療機関では疾病ごとに、対応可能な疾病を確認して掲載しています。
総合病院では診療領域が多岐にわたるので、この調査のたびに全診療科に調査をかけていました(結構大変です...)。
病院側もマンパワーかけて作っているデータなので、ぜひ利用していただきたいです。

音声読み上げ機能、文字拡大機能もついているのでどなたにとっても使いやすいよう設計されていますよ。

定期的に更新されている

前述のとおりですが、それに加えて医療機関は適宜情報を更新することができます。

私の勤務先でも診療体制や診療時間など患者に大きく関わる箇所に変更があった際は、自院のホームページだけでなくひまわりの情報も必ず更新するようにしていました。

病院にもよりますが、ひまわりはそれほどの重要度を持つ媒体だと思います。

※大きな更新は年度ごとに行われることが多いため、最新情報については念のため各医療機関ページでご確認ください。

ちなみに他の地方では

他の地方ではどのようなシステムがあるかと思い調べてみました。
パッと見ですが印象も書いています。

他の地方にお住まいの方もぜひ見てみてください。
北海道・・・北海道医療機能情報システム(シンプル○)
宮城県・・・みやぎのお医者さんガイド(ネーミングがダントツ◎)
石川県・・・石川県医療・薬局機能情報提供システム(シンプル○)
愛知県・・・あいち医療情報ネット(小児救急リンク○、UI○、脱名古屋飛ばし)
大阪府・・・大阪府医療機関情報システム(自宅登録便利そう、UI◎)

力の入れようやデザインの違いが結構分かります。
さらなる利便性向上のためにそれぞれの自治体の方に見てほしいです。

※本当は全地方から掲載したかったんですが、リンクを貼る許可が必要だったりするので今回は除外させていただきました。
特に西日本...すみません。

終わりに

いかがでしたでしょうか。

せっかくこんなにいいシステムがあるのでぜひ皆さんに活用していただきたいなと思い紹介させていただきました。

あわせて、このシステムを協力して作り上げてくださった各自治体や各医療機関の方々に御礼申し上げます。

お読みくださりありがとうございました!


今回も余談です...

私の考える「行政からの依頼を断れない最大の理由」はなんといっても立入検査です。

医療法第25条にもとづく立入検査...毎回恐ろしいです。


総務の視点でこんな記事も書いています。

ぜひ読んでみてください!

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病院で働いています。 仕事や医療業界について思うことをnote以上に書いていきます。https://note.com/omochi_company

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