病院総務ってどんな仕事内容なの?(その2)
前回の記事を読んでいただいた方、ありがとうございます!
ブログを始めて間もないとはいえ内容が薄すぎでしたね...
というわけで今回は、その続きを書いていきます。
病院事務職を目指す方に事前にイメージしてもらえるといいなと思います!
私なりの解決策も書くのでぜひ読んでみてください。
医療職との対立
前回の記事では医療職とその他職種の仕事観の違いを書きましたが、その違いにより実際にどんな対立が起きたかは割愛していました。
そこで、今回は私が遭遇した&巻き込まれた事例を紹介します。
とにかく多い「カネ」の問題
色んなことで対立しましたが、これがダントツで多かったです。
モノを買いたい医療職vs絶対に買わない事務職 の構図です。
医療職の言い分:患者に最良の医療を提供したい
事務職の言い分:先立つお金がない
...お互いの利害の一致は難しそうですよね。
病院に潤沢なお金があった時代は終わり、近年の病院経営を取り巻く環境は非常にシビアです。
ノリにノっている一部の病院を除き、ほとんどの病院では
あれを買うにもカネが足りない...これをするにもカネが足りない...
という状況です。
私の勤務先の話になりますが、毎年カツカツの年度予算で「どの機器をいつ頃購入するか」まで決まっています。
そのような状況では「最新治療のために新しい機器を買いたい」「業務効率化のためのシステムを導入したい」という要望は受け入れられません。
もちろん医療職の苦労や診療にかける想いも分かるので、担当者レベルでは買ってあげたい気持ちでいっぱいです。
ですが上司の決裁が下りないため、諦めてもらうしかないのです。
医療職からしたら良い病院づくりのために提案しているのに、何を提案しても「お金がないから無理」と断られるのでいい気はしませんよね。
こういったことが続くと、事務職に対して不信感や嫌悪感が生まれます。
その結果、職種間を隔てる壁がますます高くなり、さらなる対立を生みやすい険悪な雰囲気が常態化する負のスパイラルに陥るというわけです。
それってどうなの?「ヒト」の問題
医療機関において資格を持たない人は序列が低いです。
序列とは、仕事の優先度や院内での発言権のことです。
他の記事でも書いてきたように、私たち事務職にも「自分たちも病院を支えているチーム医療の一員だ」という矜持があります。
ですが、医療職のなかには
「国家資格を持っていない」
=診療に携わらない
=病院収入に貢献していない
=俺たち医療職が食わせてやってる、自分たちがいないと何もできない
と考える方もいます。
その診療科しか分からない調査の回答をお願いしても、こちらからリマインドするまで全く手をつけないという先生もよくいます。
新人時代に「事務は暇なんだからそんなのやっといてよ」と言われるのはなかなか堪えました。笑
診療や外部の活動でお忙しいのは分かりますが、もう少し事務の存在を認めてほしいなと感じる場面も多いです。
ではどうするか、私はこうした
「カネ」について
医療職:機器購入、システム導入
私たち(事務職):予算内でコスト吸収
この目的を両立するには、
ただ「ごめんなさい買えません」で終わる対応では不十分だと気付きました。
そこで「今すぐ購入というのは難しい、でも来年度なら買える可能性が高い」ということまで伝えるようにしました。
この発言をするにも、若手であれば多少の下調べは必要です。
物品購入は管財・用度、経理担当のテリトリーという病院もあるとは思いますが、ぜひ一度あらためて予算の決め方や内容を調べてみてください。
例えば私の勤務先では各診療科、部門ごとに購入希望品を申請&予算計上するのですが、例年その申請作業を軽視している部署がいくつもあることが分かりました。
思い返せばそういった部署に限って「今すぐ買って!」と言ったりします。
「勉強と新たな提案」に即効性はないですが、将来の自分と相手を助けると思ってぜひ試してみてください。
でもどうしてもすぐに必要!という場合は…
「ヒト」について
終わりに
サラサラ~ |
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