病院総務ってどんな仕事内容なの?(その1)

火曜日, 2月 02, 2021

病院総務

t f B! P L

病院総務ってどんな仕事内容なの?

こんにちは、おもちです。
最近はニュースでも病院の映像を見ない日はありませんが、皆さんはそれらの病院の総務部門の存在を知っていますか?

病院職員や関係業者の方を除くと、そもそも病院に総務部門があることをご存じない方も多いかもしれません。

院内でともに働く同僚や就活生、病院総務への転職を考えている方に、なかなか普段日の当たることのない病院総務という仕事をこのブログを通して知ってもらえれば嬉しいです!


病院総務の仕事内容

病院によって総務部・課、庶務部・課、事務部・課、管理部・課などの名称です。
「総務」と言ってしまうとそれまでなのですが、具体的には以下のような仕事です。
※このブログでは総務・人事・経理等を包括して「病院総務」とします。
  • 人事
  • 経理
  • 施設
  • 管財
  • 庶務
  • 広報、イベント企画
  • 各種委員会     etc...

「あれ、一般的な企業と同じじゃない?」と思われたかもしれません。
半分正解です。では残りの半分は?についてはまた別の記事で紹介します。

ちなみに、職業を聞かれたときに「病院で事務をしている」と答えると、「医療事務?」と聞き返されることが多いですが、仕事内容は全く別なことが多いです。

少し寄り道して「医療事務」についてご紹介します。

医療事務の方は主に医事課に属しており、受付、会計、保険請求などを担当しています。

窓口にいることが多いので、医療関係者以外の方が病院で目にする事務職は医事課の方がほとんどだと思います。

医療事務は病院にもよりますが、年々外部企業に委託する割合が増えています。

私の勤務先の大学病院(学校法人)では、ジョブローテーションで医事課も経験します。

そこでは少数の総合職が多数の委託職員(医療事務)を統括する、といった組織体制であり、総合職に課せられる責任も大きいです。

よくネットでは医事課のネガティブな部分が取り上げられていますが、私は医事課は病院の収益構造を直に学べる環境だと思います。

また、年次に関係なく責任ある仕事を任せてもらうことができ、若くして同僚・部下への指示出しや(小規模とはいえ)マネジメントを学べる貴重な機会です。

病院総務の仕事相手はどんな人?

仕事相手は大きく分けてこのような人たちです。
  • 患者
  • 病院職員
  • 関係業者
  • 官公庁、行政
そのうち、どの担当でも必ず関わるのが同僚である「病院職員」です。

ところで、病院総務と他職種の違いってなんだと思いますか?

勤務体系や業務内容、ユニフォーム...数えだすとキリがないですが最も根本的な違いは
「国家資格の有無」です。

医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、診療放射線技師、視能訓練士...などはいずれも認可を受けた大学や専門学校で勉強し、国家試験に合格してその職に就いています。
「医療職」と呼ばれる彼らは病院職員の8割ほどを占めています。

それに対し、事務や清掃、警備など一部を除き国家資格を必要としない職種は2割ほどしかいません。

「国家資格の有無なんて知ってるし当然のこと」と思う方もいるかもしれませんが、このバックグラウンドの違いから、両者にとっての仕事のゴール、考え方には大きな隔たりがあります。

ざっくりいうとこんな感じです。

  • 医療職
  ➡患者第一、よりよい医療を提供する
  • その他職種
  ➡経営第一、(できる範囲で)よりよい医療を提供する

※もちろん医療職でも「経営のことも分かっている」という方や、その他職種でも「経営を気にするのもひいては患者第一の精神からだ」という方も多数います。

この考え方の違いは病院での仕事において結構なストレスのもとになります…そんなこともまた別の機会に書いていければと思います。

(2021/2/17追記)
続編を書きました!
ぜひ読んでみてください!

(2021/3/6更新)

(2021/3/14更新)

(2021/4/28更新)

このブログを検索

自己紹介

病院で働いています。 仕事や医療業界について思うことをnote以上に書いていきます。https://note.com/omochi_company

ブログ アーカイブ

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *

QooQ