今年は公開講座を受けてみませんか?

土曜日, 3月 09, 2024

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私は公開講座によって人生が豊かになると思っています。

この記事は「公開講座って気になっているけど受けたことないな...」と思っている方の背中を押し、「公開講座になかなか人が集まらない...」と悩む担当者にエールを送るために書きます。

※この記事では、公共性の高い団体の開催する公開講座を想定しています。

公開講座といっても、投資セミナーや特定の商品を紹介する講座等、営利目的・リスクのある講座も多数あります。
本記事はそれらを推奨するものではありませんのでくれぐれもご注意ください。


公開講座の現状

大学病院などの規模の大きな病院や、大学、市区町村、公共団体などでは毎年定例で「公開講座」が開催されています。
コロナ禍を機にオンライン開催やオンデマンド配信の講座も増えましたが、最近では現地で開催する機会もまた増えてきました。

私も公開講座に携わったことがありますが、沢山の方に申し込んでもらえるか、当日申込者が会場に来てくれるか不安な気持ちでいました。
結局大学病院というネームバリューもあり、なんだかんだそこそこ人は集まるのですが、それでも受講者が少ない回もあるのが現状です。
また、受講してくださる方は比較的高齢の方が多く、20代以下の方をお見かけしたことはありませんでした。

しかし、実際の講座を受けていただければわかるのですが、もっと早くにこの知識があればよかった!ということも少なくありません。
そこで、今回の記事を通して多くの方に「公開講座」の存在とその価値を知っていただき、受講のきっかけにしていただければと思います。

私たちが公開講座を開催する理由

そもそも病院や大学などの団体ではなぜ公開講座を開催するのでしょうか?

企業であれば自社商品・サービスの宣伝や、ファンを増やすことで業界内でのプレゼンスを高めることが主な理由だと思います。

もちろん病院など、公的な属性を持つ団体でも同様の理由が挙げられますが、
主な目的は「社会貢献」です。

概して病院であれば病気の原因や治療法などの医療知識を皆さんに知ってもらい健康増進に生かしてもらうこと、大学であれば最新の研究や知見を共有し、人生を豊かなものにしてもらうことを目的に開催しています。
そのため、コストカットが叫ばれる現代であっても赤字前提で開催している事業なのです。

公開講座を探してみませんか?

こんな講座が開催されています!

説明はこのくらいにして、百聞は一見に如かず、まずはどんな公開講座が開催されているか調べてみてください。
ご紹介したい病院・大学はいくらでもあるのですが、具体名を挙げると色々と問題が起こりそうな気もしますので、「〇〇病院 公開講座」「〇〇大学 公開講座」「(病名) 公開講座」などで検索してください。
年間を通じてどこかしらで公開講座は開催されていますので、気になったものがあれば気軽に申し込みまで済ませてしまうのがおすすめです。

とはいえ、選択肢が多すぎてどこの講座を受ければよいか考えるのが面倒なのではないでしょうか。
そこで、公開講座の探し方をいくつか紹介します。
参加する環境において疎外感がなく、心理的な参加障壁が低ければ低いほどよいです。

会場とオンライン、どちらで受講する?

私のおすすめは会場で受講です。
オンラインのメリットは「ネット環境さえあればどこからでも受けられる」などイメージしやすいと思うので、ここではあえて会場ならではのメリットを挙げてみます。

  1. 講師の身振り手振り、雰囲気を感じながら学ぶことができる。
  2. 普段足を踏み入れることのない場所に入ることができる。
  3. オンラインやオンデマンドには載せられない情報を知ることができる。

特に最後に挙げた(3)は、なかなか知られていません。
オンデマンド配信では事前に収録した講演を編集して配信することになります。
そのため、誰がどんな状況で聞いても問題にならないような、慎重な講演内容になりがちです。

また、オンラインで開催する場合も、受講者にスクリーンショットを撮られるリスクなどがあるため、オンデマンド配信のように無難な内容になりがちです。

しかし、会場で開催する講座ではカメラを取り出して撮影する人はいませんし、録音する人もいません。
そこには、受講者側と開催側に善意や信頼関係があるように感じます。
そのような環境だと講師も”ノッてくる”ようで、当初予定していたより幅広い話題を取り上げたり、まだ公開していない最新の研究情報を教えてくれたりします(運営側からするとヒヤっとする話をしてくれたりもします)。
とはいえ、色々な事情から会場に行くのが難しい方もいると思うので、オンラインの良さにも触れておきます。

オンラインの魅力

オンラインの場合はなんといっても
「質問がしやすい」ところです。

講演テーマに詳しい人がどれだけいるか分からないなかで質問するのは勇気のいることだと思います。
ですが、オンラインの場合は匿名で質問できることもあり心理的なハードルはかなり下がります。
公開講座の醍醐味はなんといっても質疑応答です。
通常、講師は大勢の方に向けて講演していますが、この時間だけは質問者に向けて、しかも質問者が知りたい情報に絞って話してくれます。
開催側はいつも皆さんの質問を心待ちにしているので、ぜひ質問に挑戦してみてください。

【方法1】近所の病院・大学・公共団体で開催している講座を探してみる

こちらは、会場の講座を受けてみたい方におすすめの探し方です。
土地勘もあり、雰囲気も分かるところだと参加しやすいですよね。
また、受講料がかかるもの、かからないものがありますが、最初は無料の講座を試してみて、もっと専門的な知識を学びたくなってから有料の講座にチャレンジするのがよいと思います。

【方法2】母校で開催している講座を探してみる

自身が通った大学であれば親近感が湧き、参加してみやすいという方もいるのではないでしょうか。
私自身も大学職員になってから知ったのですが、大学で行われている研究や独自の取り組みは、世間の方が思っている以上に広く深いです。
公開講座ではまさにこういったことを知ることができます。

大人が母校を語るとき、ついつい卑下しがちではないですか?

公開講座を通して母校の魅力を再発見してもらえれば、大学業界で働く人間としてもとても嬉しいです。

【方法3】自分とは異なる属性の講座を探してみる

方法1・2では、比較的参加しやすい講座を見つけるための方法を挙げました。
この方法はその逆、あえて経験したことのない領域の講座を受けてみることで、知見を広げることができるのではないかという提案です。

今は健康でも予防のために病院の講座に行ってみる、これまで関心のなかった文学や史学の講座を受けてみるなどです。

新しい知識を得ることは、新しい視座から世界を見ることができるようになることだと思います。
人間関係や仕事面への好影響、新しいことへの挑戦の意欲など、様々なメリットが生まれるかもしれません。

お金を払ってまでは学びたいとは思わないけど、無料なら行ってみてもいいかな...と気軽に挑戦できるところも公開講座の良いところです。

公開講座で豊かな人生を

知らなかったことを知る、やってこなかったことをやる、というのは年を重ねれば重ねるほど億劫になります。
ですが、そのチャレンジの向こうに新しい世界が拓けていると思います。
公開講座がそのきっかけになれば、という提案でした。


読んでくださりありがとうございました!

【経験談あり】病院にかかってくるセールス・なりすまし電話と対処法【全職員へ】






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病院で働いています。 仕事や医療業界について思うことをnote以上に書いていきます。https://note.com/omochi_company

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